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●10:00〜12:30

「ナナイの涙」
中井信介監督作品・2009年・110min+監督フリートーク
「ナナイ」とはタガログ語で「お母さん」の意味、この映画のタイトルは「お母さんの涙」です。舞台は91年まで米海軍基地のあったフィリピンのオロンガポ市。お母さんたちは若い頃、米兵相手のクラブやバーで働き、米兵と恋に落ち、子どもを授かったが、恋人の米兵とは、本当の意味での家族にはなれなかった。この映画で描いているのは、米兵によって傷つけられた女性の姿ばかりではなく、父親に棄てられた母子が辿った人生の悲劇。責任は、父親としての責任を果たさない兵士たちを内部に抱えながら何の行動も起こさないアメリカ政府にもあるのです。
中井信介 プロフィール●67年京都生まれ。96年、第1回アジアウェーブ賞受賞。04年、ドキュメンタリー映画「クアリ」。06年より韓国「テチュ里」に暮らしながら撮影、RKB毎日放送制作「テチュ里の灯火」撮影。短編ドキュメンタリー「がんばれ!ファンセウル」で国際人権教材奨励事業AWARD2006を受賞。
公式web:http://homepage3.nifty.com/tewatashipress/index.html
●13:30〜16:00


「空想の森」
田代陽子監督作品・2008年・129min+監督フリートーク
1996年。1回目の空想の森映画祭で映画と出会い、ここに暮らす人と出会い、私は映画の作り手になった。「空想の森」はこの映画祭から生まれた映画だ。
2008年、ようやくお披露目上映ができた。完成した今も、私には大きな課題がある。一人でも多くの人に観ていただくには、どうしたらいいか。日々、試行錯誤で全国を上映して歩いている。各地の上映会場でお客さんといっしょに観ることで、私なりにわかってきたことがある。映画はライブだということ。劇場や映画祭で観てくれた方が、「自分の町でも上映したい!」と次第に自主上映を開催してくれる人が増えてきた。これが何より嬉しい。映画づくり・上映活動の過程で、私は本当の意味での勉強をしている。これからも、とびきりの喜び・面白さを、お客さん・キャメラの前に立ってくれた人たち・スタッフ・応援団の人たち、そして上映してくれる人たちと共に味わいたい。2009年。空想の森映画祭での上映を、皆さんと共に大いに楽しもうと思う。
「空想の森」監督 田代陽子
出品映画祭◆あいち国際女性映画祭2008●高崎映画祭2009●あおもり映画祭2009●福岡アジア映画祭2009
作品web:http://www.soramori.net/
●17:00〜19:00

「ソピョンジェ〜風の丘を越えて」★ひとり芝居
演・趙博(唱・鼓)朴根鍾(笛)朱玉覧(琴)ハルマ・ゲン(Key.)
韓国映画ブームの火付け役となった作品で、1993年公開(日本では翌年)。解放直後、ユボン(父)、ソンファ(姉)、トンホ(弟)、血の繋がりのない3人の親子は、パンソリの修行をしながら各地で放浪の旅を続けていた。「時代遅れでキツイだけ」のパンソリ修行に絶えきれず、トンホは逃走する。ユボンはソンファの声に<恨(ハン)>を宿らせいつの日か名唱になるようにと、漢方薬で娘の目を見えなくさせてしまう。<恨>に埋もれることなく<恨>を越えて唄う…修行の中でユボンが逝き、ソンファは一人ぼっちになる。二十数年ぶりのある日、姉と弟はまみえるのだが、<恨>を越えて再会した二人は…全編に古典民謡とパンソリが流れ、「韓国人とは誰か」を根源的に問いながら、見事にそれを表出した名作。韓国民主化運動、民衆文化運動の結実とも言える映画。監督:イム・グォンテク、主演:キム・ミョンゴン、オ・ジョンヘ。


■民俗楽器演奏:朴 根鐘、朱 宝覧
■シンセサイザー演奏:ハルマ・ゲン
●20:00〜
さよならParty <参加費・1,000円>